マティスは人の顔が描けるのか

東京に出かける用事があったため、

ついでに、東京都美術館で開催されているマティス展を観てきた。

ピカソと並び20世紀の巨匠とされるマティス

色彩の魔術師とか、フォーヴィスム作家として有名だけど、

どうかな?

鑑賞したのは日曜日とあって、すごい混雑、

こんなにたくさんの人がマティスに興味あるの?

信じられん。

 

各年代を網羅する形式の展示、

マティスと言えば的な作品も多いけど、

初期作品はかなり退屈。

ピカソが、圧倒的な画力がありながらも、

あえて、いろんなスタイルを模索し続けてるのに対して、

マティスは、これ以上は描けないのだろうなって感じはある、

多分、人の顔は描けないんだろうな、

まあ、そんなものは求めちゃいないが。

 

でも、早くから才能は認められていたみたいだから、

その辺り、典型的なマティスになる前のマティスの評価は、

いまいち解らない、セザンヌの影響大きいし、

ただ、色使いの面白さは初期作品にもあるけどな。

 

で、お馴染みのマティス

窓を配しての表現のテーマなんかは興味もあるところ。

そして色彩表現の新しさ、

まあ、現代では当たり前の表現でも、

この時代であれば、画期的であったのかもしれない。

それがフォーヴィスムとか言われちゃうわけだし、

スタイルを作り上げた価値としての巨匠か、ジミヘン的な。

 

晩年の作品は特に色彩感覚豊かだし、

そして切り絵への展開の面白さもある。

それが現代アートへの流れにも感じて、

おしゃれに感じる部分が多い。

関連商品への展開はし易そうで、

アート好きな人にとってもウケが良いような。

 

普段、絵を描いている人にとっては、

マティスの作品って、

ある種、自身の制作を解放してくれる作品のような気もする、

ああ、それでいいのか、って、

それが現代アートへの繋がりなのかもしれないけどな。

そんな感想でした、

マティス展。