蝉時雨の頃

小学生の頃は夏休みって果てしなく続くような気がしてたなぁ...。
でもホントは、海やプールに行ける季節って、ほんの一ヶ月ちょっとで
打ち上げ花火みたいにパッと輝いて、
あっという間に終わってしまうのが夏で、
そんな夏が大好き。
 

結構前の作品で、以前から気になってはいたんだけど、
ちょっとテーマ的にどうかなって感じで見逃してて、
今日は時間があったので鑑賞、
で、すごく良かった。
日本映画らしい、いい映画。
 
「ゲイの老人ホーム」って設定はあまりに独創的ではあるけど、
テーマ自体は、普遍的なもので、
人と人との色んな関係、愛とか、欲望とか、孤独とか、死とか、
奇麗ごとだけじゃない世界を、それでも美しく描いてる。
社会的にマイノリティとして暮らしていくしか無い人たちが
年老いていくことの哀しさは、やり場の無い焦燥感みたいなものがあって
言葉に出来ない感覚だ。
 
役者と脚本のすばらしさから、
刺さる台詞がいくつもあって、
色んなこと、考えさせられたよ。
しかし、オダギリさん、格好良すぎだ。