ゴッホ展始まる

他人が描いた絵を見る時の基準は三つあって、
 自分にも描ける絵か、
 自分には描けない絵か、
 自分は描かない絵か、
といったところ。
先週末に浜松美術館に見に行ったフランス絵画の展覧会は
その割合が、ほぼ同じくらいで、
ちょっと残念、だった。
もう少し、圧倒される作品を期待してたんだけど...。
 
いわゆる超有名どころの画家の絵を見る時、
その画力以上に、独自の技法を作り上げる表現の独創性に驚く。
発想に連続性が無いんだな。
まあ、それでこその天才、で、
このあたりは、天才ギタリストにも通じるものがあるような。
 
ただ、ギタリストと違うのは、
そんな先達のすばらしい技法の数々も、
自分の表現の参考になることはまず無くて、
自分は自分なりの技法を見つける、
ってとこか、
至極当たり前の、事だよな。
 

巨匠に教わる 絵画の技法 (リトルキュレーターシリーズ)

巨匠に教わる 絵画の技法 (リトルキュレーターシリーズ)

そんな天才達の技法を、年代別にまとめて解説したり
実際に参考作品を描いてみたりする本。
絵画の技法に関する本に、あまり有用なものはないけど、
これは、読み物的に面白い。
 
で、そんなこんなの中も、
50号の大作が未だに仕上がらず、
描きたいテーマは、どんどん溜まって、
絵筆を持つ時間をもっともっと増やしたい、
秋の夜、今日この頃である。