他人が描いた絵を見る時の基準は三つあって、
自分にも描ける絵か、
自分には描けない絵か、
自分は描かない絵か、
といったところ。
先週末に浜松美術館に見に行ったフランス絵画の展覧会は
その割合が、ほぼ同じくらいで、
ちょっと残念、だった。
もう少し、圧倒される作品を期待してたんだけど...。
いわゆる超有名どころの画家の絵を見る時、
その画力以上に、独自の技法を作り上げる表現の独創性に驚く。
発想に連続性が無いんだな。
まあ、それでこその天才、で、
このあたりは、天才ギタリストにも通じるものがあるような。
ただ、ギタリストと違うのは、
そんな先達のすばらしい技法の数々も、
自分の表現の参考になることはまず無くて、
自分は自分なりの技法を見つける、
ってとこか、
至極当たり前の、事だよな。
- 作者: 早坂優子
- 出版社/メーカー: 視覚デザイン研究所
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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実際に参考作品を描いてみたりする本。
絵画の技法に関する本に、あまり有用なものはないけど、
これは、読み物的に面白い。
で、そんなこんなの中も、
50号の大作が未だに仕上がらず、
描きたいテーマは、どんどん溜まって、
絵筆を持つ時間をもっともっと増やしたい、
秋の夜、今日この頃である。