夢を忘れずに

あのニュース以来、
清志郎のCDは聞けない、DVDも見れない。
テレビでニュースが放送されそうになると直ぐに切ってしまったし、
mixi掲示板だけ時々見てみたけど、
 
もちろん清志郎がそんなこと望んでないのはわかってる。
でも、いつまでも未練がましく
まだ受け入れられないでいる。
明らかに、自分の中で大きなものが崩れた。
恐らくそれは二度と取り戻せないものだよ。
 
清志郎の歌声を初めて聴いたのは高校生の頃だったと思う。
レコードを買ったのは、「ラプソディ」が最初で、
でも、その前に「ステップ!」を歌う清志郎をテレビで見てて
何か、その時の印象が強烈だったのを覚えてる。
その後は、リアルタイムにずっと聞いてて、
一時期レコードも買ってない時期もあったんだけど、
「FEEL SO BAD」や「COVERS」の強烈な印象で
その度に目覚めて、ソロになってからは家族中で追いかけてる。
 
ライブも浜松に越してからはあんまり行けなくなっちゃったけど
でも、武道館や野音には、その度出向いてた。
少し前のライブハウスツアーで静岡に来たときに、
初めて、少しだけ直接、お話をすることが出来て、
「浜松にも来てくださいよ〜」って言ったら、
「実は、浜松には親戚がいて時々来てるんだよ〜」
みたいなたわいもない話をしたことを覚えてる。
 
そして、喉頭がんの宣告と活動休止、
奇跡の復活祭、再休止。
 
清志郎が明らかに他のビッグと言われるミュージシャンと一線を画すのは、
ロックを、売るための道具としてではなく、
戦うための武器として歌い続けたこと。
ロックが、スタイルではなく、忌野清志郎自身であったこと。
「KING」になっても「GOD」になってもそれは全く変わらず、
絶対に自分が受け付けないものには戦いを挑んでいたし、
決して媚を売るような態度が無かった。
そして音楽をとにかく愛していたこと。
音楽を通して一生夢を伝え続ける事が自分の使命だという事を
しっかりとわかっていたこと。
唯一無二。
 
でも、そろそろ時間だ。
夜中に一人で「完全復活祭」のDVDを見よう。
今まで清志郎の色んな言葉が頭の中を巡っていた。
きっと、勇気づけられるはずだ。
ダイジョウブ、夢はまだ続く。
何度でも夢をみせてやるって、
ずっとずっと聞き続けてれば...。