音楽の価値

ライブハウスの窓枠が今年の始めに新しくなってから、
浜松でもやっと普通のライブが見れるようになった。
今までは、全国ツアーとかでも完全にスルーされてた街、
でも、チャボも、ヒロトも、チケット取れなかったけどアジカンも、
今年はこんなに近くで見れるなんて、すばらしい限り。
で、佐野元春もだ。
 
「サムデイ」を聞いてたのは大学生の頃か、
実はそれ以降、熱心に追いかけてた訳じゃないんだけど
昔からライブには定評があった人だ、
昨日のステージも感動的なものだった。
まさか「サムデイ」や「アンジェリーナ」が聞けるとは思わなかったしさ、
一時期、辛そうだった声も、しっかり出てて、
相変わらず、音も、動きもカッコいいんだな。
 
30周年記念のベスト盤にはハートランドからの手紙として
彼からのメッセージがついていて、以下の文章がある。
 
「音楽なんてインターネットから盗み放題の現代
このパッケージを購入してくれた君こそが
僕にとっての真の友人だと思ってる。
心からどうもありがとう」
 
多くのミュージシャンの声を代弁しているんだろう。
音楽が固まりで扱われるようになって、
ミュージシャンは不遇の時代だ。
このままだと、素晴らしい音楽を熱意をもって創作しよう、って人が
いなくなっちゃうかもしれない。
でも、そんな時代でも、
こうやって、すばらしいパフォーマンスを見て、
多くの人が心に刻むことで、
ビジネスを超えた、ホントの価値が
伝わっていくんだろう、伝わってほしい、と心から思った。