特別号

忌野清志郎1951ー2009 ROCKIN’ON JAPAN特別号

忌野清志郎1951ー2009 ROCKIN’ON JAPAN特別号

これから、恐らく何冊かの追悼本が出るんだろう。
でもこれは、ロッキンオンの特別号で、当然編集は渋谷陽一で、
ということで、特別か。
 
内容は過去の清志郎へのインタービューが中心で、
読んだ事があるものも多いんだけど、
感じるのはやっぱり清志郎のスゴさ、だな。
 
強烈な毒気と批判、ユーモアと感受性、
それでいて周囲への大きな気遣い、
ストーンズもそうだけど、フロントマンがバンドを継続させるために
払う努力は、他のバンドメンバーとは比較にならないくらい甚大で
それ故に、孤立もするし、批判もされる。
それでもバンドが好きで、音楽が好きで、
そんな葛藤だったり、軋轢だったり、
でも、夢や憧れがたくさんつまったインタビューだ。
 
確かに、清志郎がいなくなっても、
今までの歌が無くなる訳じゃない。
ずっとずっと聞き続けることは出来る。
でも、その存在そのものがロックだった清志郎
二度と会えないというのは、
埋める事の出来ない喪失なんだ。