ユーミン

松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。 (初回限定盤)(DVD付)

山手のドルフィンってまだあるのかな。
　
30年近く前、大学生の頃、たまたま出かけた秋葉原のレコード売り場、
レジは長蛇の列で、並んでる人がみ〜んなユーミンのアルバムを抱えてた、
アルバムの発売日だったんだ。
まさに飛ぶように売れてて、若者のみんながユーミンを聞いてた時代、
そんな時代があった。　だからこそ、
このベスト盤のタイトルにある
「日本の恋と、ユーミンと。」っていうのはとっても良くわかる。
あの頃、若者の恋はユーミンの歌とワンセットだった。
カーステレオには、必ずユーミンのレコードを録音したカセットテープがあって、
それを聞きながらスキーにいったんだ。
　
自分にとっては、
「時のないホテル」っていうアルバムがとても好きで、
その中の「よそゆき顔で」っていう歌に感化されて、
その当時つきあってた彼女と観音崎まででかけて、
歩道橋の上から、「ドアのへこんだ白いセリカ」が通り過ぎるのをずっと待ってたんだ、
う〜ん、青い思い出だ。
　
で、ベストアルバム。
まずはリミックスで、音が素晴らしい。
昔の曲も、すごくダイナミックなサウンドで聞ける。
そして、何と言っても
曲のクオリティの高さにあらためて唸ってしまう。
　
先日、山下達郎のベストを聞いた時に、曲とサウンドのクオリティの高さに驚いたけど、
ユーミンの場合は、それに完璧な詞が加わって
これは、ちょっと奇跡的に凄い。
しかも金太郎飴でない幅の広さもあるんだな。
情景描写から物語性まで、普通の感性からは生まれないような表現がいくつもあって、
それでいながら、多くの人に共感されちゃう世界感って、
普通は作れないです。
　　
まあ、今となってはユーミンをいつも聞くようなことは無いけど、
こうやって改めて聞いてみて、その偉大な才能に感激してます。