おはようまだやろう

空洞です

空洞です

相変わらず、ゆらゆら帝国 ばかりを聞いてる毎日。
今は、このアルバムが再びヘビーローテーション
ゆら帝最後のアルバム。
 
ゆらゆら帝国に関して、言葉にするのは凄く難しい事だと思う。
どんな言葉も表現として足りなくてうそっぽい。
 
「しびれ」「めまい」以降のゆら帝は、その高みに向かって
ひたすら昇りつめてる感じ。
ロックの本質とか超越して先鋭化した
その到達点が「空洞です」なのか。
確かにアルバムを通して聴いてると(これがすごく大事)、
「完成されてしまった」っていうのは判るような気もする。
ここに至るまで、ぶれ というものが全く無いのが凄い。
 
音楽性については、当初のイメージであるサイケデリックなファズギター、
みたいなものは無くて、
ミニマルミュージックのような同じフレーズ、同じモチーフの繰り返しが
曲を跨いで繋がる、
M2とM3、M7とM8のつなぎが素晴らしい。
そして「ひとりぼっちの人工衛星」、
全体に喪失感が強力なこのアルバムだけど、この曲の持つ永遠の別れみたいなものは
心にぽっかり穴があくような、まさに「空洞です」そのものだ。
彼らはそれを純粋にアナログで表現する
その表現力はだれも真似出来るものじゃない。
 
こんな音楽をやってるバンドは、後にも先にも存在しないだろうな。
そして、三人の天才の奇跡みたいなものは
色あせるどころか、まだまだ時代が追いつかずにいる。
ちょっと次元が違うのか。