1988年のRCサクセションの「Covers」発売中止事件。
その直前に行われた日比谷野音での「コブラの悩み」ライブ。
表現という武器で、戦いを挑む清志郎。
ライブ全体が怒りに満ちて、異様な雰囲気だったという。
そして今になって、
そのライブを収めたDVDがほぼ完全版として発売予定だった。
そして、昨日は、実際にそのライブが行われた場所、野音で
フィルムライブが予定されていた。
が、諸般の事情でどちらも中止。
チケットは完売していたというが...。
理由は公式には公表されてない、
でも、圧力がかかったことは普通に想像出来る。
レコード会社とは、以前に一度和解しているんだけど、
その時と今とでは、あまりに状況が違いすぎるだろう。
電力会社、原発関連会社のマスコミへの圧力はすさまじい。
それは、最近のテレビを少し見るだけでも容易に想像出来る。
まるで戦時中のような、疑問の余地のない「我慢」のプロパガンダ、
原発を人質にした節電洗脳、
周囲にも、すっかり洗脳されてる人がいる。
ただね、今の状況は、あの時とはずいぶんと違うはず。
疑問を持った人が、声を伝える手段はいくらだってある…。
だからさ、
あえて今だからこそって、思うんだけど、
反体制を掲げて、それを売り物にして
出て来る若者がいてもいいんじゃないか?
元々のロックがそうだった様に。
下世話に考えて、今なら受けるだろう。
大手レコード会社やテレビからはそっぽを向かれるだろうけど、
不満が溜まった世の中で
すごい支持を得られる可能性があるんじゃないかな。
清志郎が一人で戦ってた時とは全然違う、
「反体制」っていう、あの時のやり方が
今なら成り立つんじゃないか、って、
実は期待してるんだけどな。