不自然な自然

東京で生まれ育った人にとっては、自然とか緑とかにものすごい憧れがあるのだけれど、
これは一歩間違えると、トラウマとかコンプレックスになったりもする。
不自然なほど、自然を敬愛したり、植物を愛でたり。
自然が一番! 木を切るな! 緑緑緑!
 
東京の下町で育つという事は、例えば庭に木がある、なんていうのは
なんというか、憧れ以上の絶対愛みたいなものである。
この辺りの感覚は、初めから周囲に自然があるような環境で育った人とは
全く違っていて、意識にずれがあるんだよな...。
当たり前の人は、逆に嫌ったりして。
 
などと、今は田舎に暮らし、木が生い茂り、
雑草だらけになった我が家の庭を眺めながら思ったりして。
いや、言い訳じゃなくてさ。